代表紹介

海外で我が子を「日本語」で育てる

海外に住んでいるけれど、子どもには日本語を習得してほしい
子どもが大きくなっても、ずっと日本語で話したい…」

あなたはこのような想いを持っていませんか?
もしそうであれば、「にほんごTOIRO」はあなたにピッタリの場所です。

はじめまして!
ドイツ在住の子ども日本語教師、にほんごTOIRO代表のまいこと申します。
私は元々、日本の公立小学校で小学校教諭をしていました。その後日本語教師となり、教育歴は15年以上。また日本語とドイツ語の2言語環境で育つ息子をもつ母親でもあります。

私が運営する「にほんごTOIRO」は、海外で日本語子育てする親御さんとそのお子さんを対象とした、オンラインの子ども向け日本語教室です。…といいつつ、レッスンだけでなく、親御さんが海外日本語育児についての知識を学べるセミナーを開催したり、SNSや音声配信で情報発信を行ったり…と、まぁあれこれやっています。

さて、そんな「にほんごTOIRO」は2021年設立なので、実は歴史としてはあまり長くはありません。しかしこれまで他のどこにも負けない「質の高いレッスン」や「親御さんの心が満たされる日本語育児サポート」の仕組みを作り上げてきた自信があります。

ここからは私が考える「海外での日本語育児をうまくすすめるコツ」について少しお話させてください。

誰のための「日本語」かを考えること

「ポイント」代表紹介イメージ01

「海外で子どもの日本語教育」と聞くと、多くの人が考えるのはきっと「子どものための教育」ですよね。

もちろん日本語を学ぶのは「子ども」であることは間違いありません。けれど、私はそんな海外での子どもの日本語教育を、もっと「親のためのもの」と考えてもいいのではと思っています。

なぜなら、日本語は子どもが日本語力をつけるためだけでなく、親であるあなたとお子さんをつなぐ大切な言葉でもあるからです。

にほんごTOIROの親御さんに「どうしてお子さんに日本語を身に付けさせたいんですか」と聞くと、たいていは「日本で祖父母と話せるようになってほしいから」、「将来的に日本に留学したり仕事をしたりしてほしいから」という「子どものためを思った答え」がよく返ってくるのですが、私はもっと親御さんの視点に立って日本語教育を捉えてもいいんじゃないかなぁと思っています。子どものための日本語教育ではなく、「親のための日本語教育であっても良いのでは」ということです。

例えばもしあなたが海外に住んでいて現地語ができないとします。そうするとお子さんとあなたを「つなぐ言葉」は何になるでしょうか。きっと多くの場合「日本語」になりますよね。なぜなら日本語はあなたにとって一番話しやすい言葉だからです。

現に我が家でも、息子と私は日本語で会話をしています。私はドイツ語がそこまで得意ではないので、息子と日本語で話をするほうが快適なんですね。けれど私が息子に日本語を教えることをやめてしまったらどうでしょう。私と息子を深く繋いでくれる言葉はそのうちなくなってしまいます。(考えるだけでも恐ろしい…)

これについては、日本語子育て講座でより詳しくお話していますので、こちらからどうぞ。

つまり何が言いたいかというと、家庭での日本語教育は息子にとってだけでなく私にとっても必要不可欠なものだということ。そして、そんな大切な日本語教育を長く続けるためには、親子で「楽しみながら」やっていくことが最も大事なポイントだと私は考えています。

「親子が手を繋ぐ」代表紹介イメージ02

楽しく「日本語育児」を続ける方法

海外での日本語育児は、日本人親に負担がかかりやすいものです。そうすると親御さんは否応なしに「私が頑張らなきゃ」と思ってしまいますよね。そんなプレッシャーが重なってくると、だんだん日本語育児が楽しめなくなってくるのも当然です。けれどここでお伝えしたいのは、「日本語育児は実はとても楽しいもの」だということ。

我が家でもにほんごタイムを息子が3歳2ヶ月の時から毎日続けていますが、今では呼吸をするように毎日自然と親子で取り組めています。そういうふうに習慣化できたのも、「日本語=楽しいもの」と言う気持ちが私にも息子にも常にあったから。

特ににほんごTOIROのビジョンでもある「親が肩の力を抜いて長く楽しみながら続けていくこと」が、結局は「日本語教育の一番の近道」になる。私はそう確信しています。

でも「楽しめばいいのはわかるけど、どういう風に進めていけばいいのか分からない」。「ちょっとやってみたけど、なかなか習慣化しない。」きっとそう感じる人も多いですよね。それをお手伝いするのがまさしく「にほんごTOIRO」の使命なのです。

具体的にどうやってお手伝いするのかというと、その1つが「にほんごタイム」プログラム。これは毎日の家庭学習の習慣化のために、TOIROの講師がペースメーカーとなって伴走し、「家庭学習を楽しく継続できる仕組み」をご家庭と教室で一緒になって実践していく方法です。

 「机の上のノート」代表紹介イメージ03

そんな「にほんごタイム」と週1回のレッスンを始めて一年経った受講生の親御さんが、以前ご感想を送って下さいました。↓

「今年1月からTOIROの受講を始め、5月頃にはひらがなが定着したように感じました。秋頃には、ひらがなを読むことにも抵抗が少なくなっている様子を感じました。1年分、ファイル3冊分のTOIROのプリントを娘と眺めながら、すごくたくさんやったんだね~と感慨深くなりました。

『毎日の家庭学習の継続がクセになんてなるのかな』と半信半疑で始めましたが、日本語をやっていない日は気持ち悪い感じが最近ではするようになりました。

この感覚でこれからも親子で続けてみようと思います。」

「毎日少し」のにほんごタイムを継続すると、こうしてお子さんの日本語力の向上だけでなく親御さんの心持ちが変わってきます

このにほんごタイムは、実は私自身が息子と続けてきた方法をヒントに編み出した、にほんごTOIRO独自のプログラム。非常に効果があるので、日本語育児に悩むできるだけ多くの親御さんにお伝えしたいなと思い、にほんごTOIROのカリキュラムの中にも取り入れています。

私の夢

このように日本語教師、そして元小学校教諭としての知識や経験だけでなく、我が子への日本語教育を通して培った実体験も活かしながらようやく出来上がったのが、にほんごタイムを含む、今の「にほんごTOIRO」の形です。

そして現在もバイリンガル教育や継承語としての日本語教育についての書籍や論文を読んだり、学会やセミナーに参加したりしながら私自身勉強を続けています。

最後にーーー。

私には大きな夢があります。

それは「海外で我が子の日本語習得を目指す親御さんが、肩の力を抜いて親子で楽しみながら長く日本語教育を続けられる社会をつくる」こと。

そのために「にほんごTOIRO」ができることは、まだまだたくさんあると考えています。

「日本語」が私と息子をつなぐ大切なことばであるように、きっと世界中で日本語育児をされているすべての親御さんにとって、「日本語」は大切な存在であるはず。

子どもだけでなく、親の心もしっかりと満たされる日本語育児を続けながら、「我が子と日本語でつながる幸せな未来」を一緒に作っていきましょう。

にほんごTOIROの発信や教材が、世界のどこかで日本語育児に悩むあなたのお役に立てることを心から願っています。

子ども日本語教師/にほんごTOIRO代表 まいこ

プロフィール

子ども日本語教師 うえたまいこ

子ども日本語教師 まいこのプロフィール写真

徳島県出身。ドイツ在住。大学での専攻は臨床心理学。

大学卒業後に小学校教諭一種免許状を取得、日本の公立小学校で通常学級・特別支援学級の担任などを約6年間勤める。

オーストラリアとカナダに2年間語学留学をしたことをきっかけに、日本語教師へ転身を決意。

日本語教養成講座420時間を修了後、日本語教師としてのキャリアをスタート。地域の生活者への日本語教育、大学での留学生サポート業務・日本語コーディネーターなどの経験を経たのち、ドイツ人夫との結婚を機に2016年ドイツへ移住。

海外での子どもの日本語教育・継承語教育の普及のため、子育ての傍ら「にほんごTOIRO」を2021年に設立。知識と経験を踏まえた教育の専門家として、オンラインレッスン親向けセミナー、教材開発、情報発信( インスタグラム Podcast)などを行い、活躍の場を広げている。

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